このページではCLIP STUDIO PAINTではじめてアニメ機能を使う人のための準備の方法をまとめています。
前提
クリスタはPROでもアニメを作成できますが、連続24コマまでしか作ることができません。
EXにアップグレードするとすべてのアニメ機能が使えるようになります。

当ブログではEXの最新バージョンの環境で解説しています
新規作成からアニメーション用のファイルを作成する


新規作成からアニメーション用のファイルを作成します。
話数というチェックを切ります(チェックが入っていると「話」という文字が勝手にキャンバスに表示されてしまうので)
タイムライン項目にある「フレームレート」と「再生時間」は任意でいいのですが、今回はフレームレートを12、再生時間を24にしておきます。
フレームレートも再生時間もあとから変更は可能です。
OKを押すとアニメーション用のキャンバスが作られてこのような画面になりました。


イラスト制作では見かけない項目として、レイヤーパレットに「アニメーションフォルダ」が作られています。(赤矢印)
タイムラインパレットにはアニメーションフォルダの中身がタイムラインにすぐセットできるように設定されています。(赤で囲った部分)
タイムラインパレットに何もなかった場合
新規タイムラインのボタンを押して手動でタイムラインを作成しましょう。
セル指定ボタンを押して[1]を選択すると↑の画像のような状態にすることができます。
◆画像
コマ用のフォルダを作成
レイヤーのみでもアニメを作ることはできるのですが、フォルダでコマ管理する方が便利です。
レイヤーパレットのアニメーションフォルダ内にある[1]というレイヤーを右クリックして
「フォルダを作成してレイヤーを挿入」を選択します。


またはメニューの「レイヤー」内にも「フォルダを作成してレイヤーを挿入」があります。


すると、[1]レイヤーが入った[1]という名前のフォルダができます。


この[1]フォルダ内に描いた絵がアニメの一コマになります!
フォルダの中身はいつも通りお絵描きすればOKです。
なぜフォルダを作るの?
レイヤーだけでアニメのコマを作ってしまうと1コマの絵の中に複数レイヤー使うことができません。この状態では色を塗るときなどにレイヤーを分けることができず不便でしかないです。
あとからフォルダを作って管理しなおすのも大変なので最初からフォルダでアニメのコマを管理するよう癖づけておくのが良いと思います。



デフォルトで一番簡単にアニメを作れる設定を用意してくれてるんだと思いますが…。アニメ機能を使い慣れてる身として最初からフォルダでコマを管理することをオススメします。
コマを増やす
次にコマを4つに増やしてみましょう。
アニメーションフォルダを選択した状態で新規フォルダアイコンを3回クリックします。
すると自動で[2][3][4]と連番の名前がついたフォルダが作られていきます。


タイムラインの編集
4つフォルダを作ったら次にタイムラインパレットを見てみます。


フォルダを作ると自動で1〜4までのセルが作られています。
(※クリスタのバージョンが古いと自動で作られないので手動で設定する必要があります)
セルが自動で作られていない場合、右クリックまたはセル指定ボタンから数字を指定して画像のように並び変えてください。
◆画像
セルというのはタイムライン上にあるアニメのコマの並びのことです。
セルはアニメーションフォルダ内のレイヤーの名前と連動していてアニメが再生されたときに左から順番にコマを再生するという仕組みになっています。
再生ボタンを押すと青いバーで囲まれた範囲を赤い棒線が左から右に移動していきます。
この赤い棒線があるところが現在のセルとしてキャンバスに表示されています。


注意点として、このセルの上のバーに注目して下さい。(赤枠で囲った範囲)
このバーはクリップといいます。
キャンバスには表示されるのはクリップの範囲内にあるセルだけです。
画像では赤い棒線が14のところにありますが、クリップが10までしか伸びていないのでキャンバスにこのアニメーションフォルダの中身は何も表示されません。
クリップの範囲は両端の小さい正方形をドラッグすれば変えることができます。
これでアニメ作成の準備が整いました。おつかれさまでした!
歩行アニメ作成の記事はこちら↓