ココナラで受注した「イラスト添削」第三回目になります。
第一回目と第二回目はこちら
お送り頂いたイラストはAZ_tattsunさんのイラストです。
※掲載の許可を頂いています。
ご依頼はメモ帳にまとめてかなりわかりやすく詳細に書いて下さいました。
いただいた内容を以下に要約します。
- ブルーアーカイブというスマホゲームに出てくる「久田(くだ)イズナ」というキャラクターです。
- 若干ドジで足りないところがあるが前向きで元気っコなところが好き!
- 絵が硬いなと感じますし頭が大きくなりがちです。手の作画でものすごい時間をかけてしまいます。
- 塗りについては分からなすぎて何が分からないのか分からない状態です。
- 人物のみで線画のみの模写をだいたい毎日やっています。ルーチン化してしまって、意味がない練習をしてしまっているかもと悩んでいます。
普段から練習もたくさんされているみたいで、行き詰まりを感じたとのことでご依頼くださいました。
こちらの内容を踏まえてより良いイラストになるよう添削を行っていきます!
AZ_tattsunさんのイラストの魅力
AZ_tattsunさんのイラストの魅力についてまとめました。
かわいらしくて魅力たっぷりのイラストです!
今回を機にイズナちゃんについていろいろ調べたのですがイズナちゃんかわいいですね!
添削の内容
赤入れ
大きく変えたのは腕のポーズです。ワキを閉じていると大人しめの性格に見えるのでワキを広げるポーズに変更しました。
キツネポーズの左手と顔が近くなったことで顔周りの見どころも増えています。
その他ごくわずかな線画の調整となっています。
わずかなのですが、骨格を意識することで自然な体つきの立体を線だけで説明することができます。
赤入れのビフォーアフター
赤入れ前と後を並べました。アフターでは赤入れの線に合わせて塗り足しさせてもらってます。
下図のシルエットで見ると特に手の位置と腕のポーズが変わっているのがよくわかると思います。
手のシルエットが際立ったことでポーズがわかりやすくなり、元気っ子さもより増したかと思います。
シルエットが複雑になることで絵の情報量も増やすこともできます!
加筆
続いて、赤入れ後の形から加筆と仕上げを行っていきます。
※引用資料は公式イラストのものになります。
↓顔周りのビフォーアフターです。
原作のテイストに合わせて髪や耳、目じりの隈取を描き足しています。
↓スカーフとショートパンツも一段影色を足しただけですが、それだけでも立体感がより感じられるようになったかと思います。
光の当たる箇所を絞っていくイメージで影を足しています。
キャラ似せと塗り上達のポイント
キャラ似せや塗りを行う上で大事なポイントは資料を可能な限り近くに置いて描くことです。
実はアートディレクションの仕事でもかなりの頻度でお伝えしていたのですが、これが出来ない人がめちゃくちゃ多いです。何度も何度もお伝えしてもなかなか資料をド真横に置くというのを実行してくれる人がいません汗
「マネしてる」感が出てしまって抵抗があるのでしょうか。
しかしマネは上達で最も重要なことであり、ちゃんとしたプロほど資料をしっかり調べて見ながら描いているのです。
資料を調べて見ながら描くっていうのは頭を使うので結構大変な作業なんですよね。
なので、「マネしたくない」「資料を見るのはズルだ」という意見はぶっちゃけただ大変な作業をめんどくさがってるだけの怠慢だと思ってます。
ちょっと厳しめのこと(?)も書いてしまいましたが、仕事で永久に「資料をド真横に!!」って伝え続けるのもしんどかったので強めに書かせてもらいました。
逆に、これを機に「こんなに資料を近づけて描くものなんだ!」と気付きを得てもらえたら嬉しいです!
仕上げ
仕上げの全体画像です。
奥行き感を足すために背景になじませる色を体などに追加しています。
また、背景のにぎやかしとして元データに描かれていたもやもやした形を複製して情報量を増やしています。
元イラストと添削後のビフォーアフター
元のイラストと添削前のビフォーアフターです。
完成度が増し、プロが描いたイラストに見える仕上がりになったのではないかと思います!
まとめ
今回は版権もののキャラクターということで、顔似せについてのポイントを追記しつつ添削の内容を紹介させて頂きました。
ご依頼の中で練習方法について教えて欲しいとありましたが、こちらについては別記事で詳しくまとめたいと思っています。
それでは、また次回!
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