今回はこの絵を使ってキャラクターにかかる木漏れ日を描く方法を紹介したいと思います。
デジタルの機能を使って実は簡単に描くことができます!
↓キャラの塗り部分の最終的なレイヤー構成はこうなっています。
ベースというのは線画と下塗りを結合したものです。
ベースの上に各3つレイヤーがクリップされた状態になっています。
線画とベースの塗りまで進める
キャラの線画と下塗りをした状態です。
下塗りはベタ一色ではなくてブラシの跡が残るような形で塗りました。
木の陰の中にいる状況なので細かい影はつけません。
レイヤー構成でいうとこのベースというレイヤーの部分です。
※ 画像では線と塗りが結合されていますが必ず結合しなきゃいけないわけではないです。
影のカラーを乗算でかける
次に影の色をベタ一色で線画・ベース塗りのレイヤーにクリップします。
影色を一色で乗算でかけることで簡単に陰の中に馴染む色合いにすることができます。
トーンカーブで光の部分を描く
次のトーンカーブというレイヤーですが、これは何かというと…
このように明るい色みを作る色調補正レイヤーになっています。
「レイヤー」→「新規色調補正レイヤー」→「トーンカーブ」から
トーンカーブの色調補正レイヤーを作り、画像のように全体を明るくする設定にしてOKを押します。
色調補正レイヤーを作った直後はクリッピングされていないのでベースのレイヤーにクリッピングします。
①透明色を選択
②トーンカーブのマスクをクリック
Shift+F5を押してマスクに透明色を塗りつぶします。
すると、先ほど作ったトーンカーブが透明になって明るい色が見えない状態になります(↑画像のような状態)
このマスクに描画色を選択してブラシで削ればマスクが剝がされてトーンカーブで作った色味が出てきます!
トーンカーブをマスクで剥がすという手法をとることで
各色のハイライトカラーをひとつずつ作らなくても各ベースカラーに合った明るい色を塗ることができます!
オーバーレイで色味を足す
次はこのオーバレイレイヤーの説明です。
先ほど明るいところを塗り終えてできたトーンカーブのマスクをCtrl+クリックして選択範囲を作ります。
選択範囲を作ったら…
新しいレイヤーを作る
オレンジで選択範囲を塗りつぶす
選択範囲解除
レイヤーモードをオーバーレイに
レイヤーにガウスぼかしをかける
レイヤーをクリッピング
という工程を踏んで明るい部分に太陽の光の色味を足しました。
一度マスクで選択範囲を作ると使い回しが効くので便利です!
もし同様の操作を頻繁に行う場合、
↑のグレーの枠内の内容をアクションに登録すると同じ工程を省けるので便利!
鮮やかさが増してやわらかい太陽の色味を作れました!やった~!
まとめ
今回紹介した2つのコツのまとめです!
- トーンカーブの色調補正レイヤーのマスクを剥がして明るいところを描写する
- 作ったマスクを選択してオーバーレイで鮮やかな色を塗る
木漏れ日の光が当たったところに、髪の明るい色はこれ…服の明るい色はこれ…とパーツごとに明るい色を用意する必要がなくなるというテクニックでした!
以下のイラストにもトーンカーブの色調補正レイヤーで明るくしたいところだけマスクを削る方法を使用しました。
一度作ったマスクは選択範囲として再利用することができるのでその点も便利です。
ぜひ活用してみてください!
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