絵が描けない、比べてしまう…。そんなときに読みたい本5選

「他人の評価が気になってしまう」
「いいねが少なくて自信がなくなってしまった」
「絵でお金を受け取ることに抵抗がある」
絵を描く中で、こんなふうに心のモヤモヤに疲れてしまっていませんか?
私は正直、こういった感情にふりまわされまくってました。
人のことは気にしなくていい、すごい人と比べる必要なんてない!と思おうとしてもやっぱり難しいですよね…。
この記事では、
✔人からの評価より自分の価値に気付くことができる
✔ SNSの数字に振り回されない自分を取り戻す
✔ 自分の絵に「お金をもらっていい」と思えるようになる
こうなれるように、繊細ゆえに悩みがちな絵描きのために厳選した5冊の本を紹介していきます。
悩み別にまとめていますので目次から気になる項目に飛んでください!
また、頭が疲れていても大丈夫なように「読みやすさの目安」も添えているので参考にしてくださいね。
描き続けていて苦しいと感じたときは一度立ち止まって心を整える時間を作ってみましょう!
1.自分には才能がないと感じてしまったとき

『才能の正体』
まず最初にオススメしたいのがこの本です。著者は「ビリギャル」の坪田先生。
絵描きの悩みを深掘りしていくとたどり着くのが「才能」のことです。
「才能」とは何なのか?をわかりやすく丁寧に紐解いてくれてその悩みの原因を見つけることができます。
たとえば、
「絵が上手い人への劣等感でいっぱいになる」
「どうせ自分はセンスがない…」
このように自分には才能がないのかもと落ち込んでしまうときにはもう迷わずこの本を手に取りましょう。
才能というのは生まれ持ったものでなくて後天的に身につけられるものなのだそうです。
才能がないと感じてしまう理由は、まず「できない」という思い込みがある。悲しいことに、そう思い込まされてきた。
思い込みをなくし、人それぞれにあったやり方で伸ばしていけば誰でも才能を開花させることができるのです。
「無理だ」と言うこと、言われることがどれだけその人の才能をつぶしているか。
「あの人は天才だから…」という言葉がどれだけの可能性を潰しているかが、この本を読むと沁みるように理解することができます。
この本、タイトルから堅い本なのかと思ったら全然ちがいました。
読んでみると語りかけてくるような口調ですごく読みやすかったです!
説得力のある言葉で才能の有無、やる気などの幻想を解いてくれてかならず前向きになれる本として最初に紹介させてもらいました!
- 「自分には才能がない」という決めつけを捨て去ることができる。
- やる気を出す方法を知りたいときに。
- 思い込みにより潰されていた才能を開花させられる。
読みやすさ:★★★★★
テンポがよく、会話調の文でサクサク読めます。
教育のプロの方の言葉はさすがで、とても分かりやすく「才能の正体」を解明してくれます。
2.いいね数や人からの評価ばかり気になってしまう

『嫌われる勇気』
「自分の絵は評価されない」
「もっと上手くならなきゃ価値がない」
人からの評価が気になるときに読みたいのがこの『嫌われる勇気』です。
「アドラー心理学」というちょっと難しそうな理論を哲人と青年の会話によるストーリー形式で読み進めることができます。
この青年のツンデレっぷりがなかなか良いです。
アドラー心理学は、例えば「人のことを褒めてはいけない」といった世の中の常識からすると驚きの多い考え方をするのですが、そんなアドラー心理学の考え方への疑問を感じたままに青年がビシビシとツッコんでくれます。
青年、言葉遣いはけっこうキツくてケンカ腰なのにすっごい勉強熱心やんけ!とツッコミをいれたくなりながら読んでいました。
そんな哲人と青年のやりとりが関係性オタクにもオススメです。(え?)
「アドラー心理学」は私がうつ状態から抜けるきっかけとなった心理学でした。
この本を読めばきっと「他人の評価は私の価値を決めるものじゃない」という感覚を得られるはずです。
- 「人にどう思われるか」より「自分がどうありたいか」に目を向けられる。
- 評価に惑わされず描くことに意味を見出せるようになる。
- 人の作品と比べてつらくなった心が軽くなる。
読みやすさ:★★★★★
ストーリー形式の会話で読み進めていけるのでスラスラ読んでいけます!
続編の『幸せになる勇気』もあります。
こちらでも再び哲人と青年のやりとりを楽しむことができますよ!
3.絵でお金をもらう、価格を上げる自信がない

『誰でもできるのに9割の人が気づいていない お金の生み出し方』
「この絵、本当にお金をもらっていいのかな……」
「自分の作品に値段をつけるなんて、なんだか申し訳ない」
絵で仕事をしたい、けど値段をつけることに抵抗がある人にオススメなのがこちら。
絵でお金を取ることや価格を上げることにブレーキを感じる絵描きさんは多いのではないかと思います。
私もその一人でした。
この本は単なる「稼ぎ方のハウツー」ではなく「お金=悪いもの」という思い込みをほぐしてくれる本です。
お金を頂くからにはちゃんとした結果を出さないといけないと思い込んでいないでしょうか。
実は、結果を出すことよりももっと楽に考えて良い重要なことがあるのです。
お金を得ることへの抵抗を減らしてくれるのと同時に「あなたには価値がある」ということを教えてくれるやさしさに溢れた本です。
✔ どうすれば応援してもらえる人になれるか。
✔ すごい人にならないとお金を受け取ってはならないというのは勘違いである。
✔ 凡人でいい。むしろ凡人であることがよくて、自分を過大評価してる方がうまくいかない。
このように、お金をベースに人生すべてを上手くやっていくためのヒントをたくさん得ることができます!
- お金を受け取る不安の原因がわかる
- 「私の価値を届けていい」と思えるようになる
- Skebやココナラの価格設定に悩む人は必読
読みやすさ:★★★★☆
エッセイのような語り口でスッと読める文章。
情報量は多いですが心も軽くなる一冊です。

4.どれだけ努力しても伸び悩んでいると感じる

『ビッグ・ポテンシャル』
「努力しても埋もれてしまう」
「結局、人気がある人しか見てもらえない」
そんな孤独や焦りを感じたことはありませんか?
実は「自分だけが輝けばいい」という考え方では本当の力は育たないということをこの本が教えてくれます。
周囲と競い続けていては苦しみから解放されることはありません。
自分のことばかり褒めてほしいと思っている人も周囲の人が離れてしまい、結局成功することはできません。
それよりも、人と応援し合う関係を作ることで結果的に自分の力も高まっていくという事実について詳しく解説してくれます。
実は私が運営するDiscordのコミュニティ『とこなつ画塾』はこの本を読んだことがきっかけで作ることを決めました。
この本からは、人と協力し励まし合うことで最高のポテンシャルを発揮できるということを学び、読み進めるうちにワクワクしてきてコミュニティを作らずにいられなくなりました。
コミュニティの中で毎日やることを書き込むようになって、今まで後回しにしていたことが明らかに進むようになりました。参加者の皆さんと応援しあえるおかげです。
不安いっぱいで立ち上げたコミュニティですが、3ヶ月で参加者は100人ほどになり、やりたいことのモチベーションを高められる場所になってくれました!
コミュニティの詳細はこちら

自分の限界を超えたポテンシャルを発見したいと思いませんか?
仲間と共に助け合うことが、もしかしたら一人で頑張ってきたあなたの転換期となるかもしれません。
- いいね数を競うことに執着せず、素直に人をリスペクトできるようになる。
- 協力や応援の中で力を伸ばす大切さを学べる。
- 一人でがんばるのをやめたくなる本。
読みやすさ:★★★☆☆
ボリューム厚めで全部読むのは少し大変かもしれません。
でも読み進めるうちに心がワクワクしてきます。

5.とにかく元気がほしい、マンガなら読めそう

『マンガで分かる心療内科』
「どうして上手くいかないのかわからない…」
「気力がわかなくてとにかく元気が欲しい」
マンガで気楽に心理学を学べる大好きなシリーズです。
この本の魅力は、なんといってもギャグ×心理学の融合。
「うつ」「不安」「自己肯定感」「承認欲求」など、絵描きが抱えがちなメンタルの悩みをギャグマンガで超分かりやすく学ぶことができます。
私がうつ状態から回復するきっかけとなった「アドラー心理学」のことをはじめて知ったのはこのマンガがきっかけでした。(マンガの中のアドラー先生はイケメン)
ギャグは下ネタ多いですが…笑
私は銀魂が大好きなのでこのマンガの天才的なギャグセンスがぶっ刺さりました。
笑わせに来る頻度が高すぎて自然と笑顔になれるという点でもメンタルに効果的です。
そんなギャグ盛りだくさんの中でもちゃんと心理学についての知識も得られるので、落ち込んだ時にはパッと開いて心を切り替えるのにもすごく良いです!
- SNS疲れ、承認欲求、落ち込みなどの「絵描きメンタルあるある」に刺さる
- 重すぎないテンポ&ギャグでサクサク読める
- 笑える上に学びがある
読みやすさ:★★★★★
マンガ形式で楽しく読めます。
笑いながら読めるのに気づきもたくさん得られるのがこの本のすごいところ。
おすすめ巻
第9巻
つい自分を責めてしまう、依存、上手くいく考え方などがテーマで悩み解決に直結。
1巻から読みたい人はこちら
マンガの登場人物はストーリーが進む毎に増えていくので、最初から読みたい場合はこちら!
読書嫌いだった私が本を読めるようになったワケ
私はもともと読書が好きではありませんでした。
成功者はたくさん読書をしているという話は知ってはいたので、もっと本を読まなきゃなぁと思いながらどうしても続けることができませんでした。
そんな私が本を読めるようになったのは「電子書籍」に切り替えたことがきっかけでした。
思い返してみれば、紙の本は続かないのにスマホでネットの記事などはいろいろ検索して読んでいたんですよね。
読むことができないわけじゃなかったんです。
私の場合は「媒体の問題」でした。
紙だと両手を使うのですが、スマホなら片手で済むから楽だったんです。
電子書籍ならスマホでも読めるので、SNSを見すぎてしんどいときに代わりにする行為としてピッタリとハマったことも理由でした。
「SNSに依存して無駄にダラダラ見てしまうこと」と「本を読んで新しい知見を得ること」、同じ時間を過ごすならどう考えても本を読む時間に充てた方が有益ですよね。
本が読めないという人はもしかしたら電子書籍で本を買ってみたら解決するかもしれません!
(もちろん、紙の本が好きという人は紙の本で!)
まとめ
以上が悩みがちな絵描きさんにオススメの本5冊でした!
今回紹介した本を表にまとめてみました。
表紙 | 刺さりどころ | テイスト | 読みやすさ |
---|---|---|---|
才能の正体 | 自分には才能がないと感じてしまったとき | テンポよくサクサク読める/思い込みをほぐす力強い内容 | ★★★★★ |
嫌われる勇気 | 他人の評価に振り回されてつらいとき | 哲人と青年の会話形式でアドラー心理学を学べる | ★★★★★ |
誰でもできるのに9割の人が気づいていない お金の生み出し方 | 絵に値段をつけるのが怖い/お金を取ることに抵抗がある | やさしい語り口/お金をベースに考える/心が軽くなる | ★★★★☆ |
ビッグ・ポテンシャル | 一人で頑張ってる感じがつらい/競争に疲れたとき | ワクワクしてくる/実例が多い/ボリューム厚め | ★★★☆☆ |
マンガで分かる心療内科(9) | SNSで疲れた/承認欲求や自己肯定感に悩むとき | ギャグ×医学/笑える上に学びあり | ★★★★★ |
評価が気になったり、比べて落ち込んだり、「自分には才能がないのかも」と思ってしまったり…。
そんなときに今回紹介した本たちが良いサイクルに入れるきっかけになったらいいなと思っています。
私自身、絵を描く中で心がネガティブまみれになることも多かったですが、これらの本に出会って少しずつ前を向けるようになりました。
どれか1冊でも「今の自分に合いそう」と感じたものがあれば嬉しいです。

あなたの創作活動の助けになれますように!